再就職が上手くいかない人

再就職とは 失業している期間(ブランク)があるかどうかです

再就職では、退職後に会社選びを始めることになります。仕事をしていない分時間に余裕があるため、じっくり会社選びに向き合う時間があります。また、就職活動をしながら勉強やインプットに充てることで、スキルや資格も身につけられます。


最近は、失業するデメリットを案じ、在職したまま転職活動する人が増えています。しかし、辞職する理由が、「現職が忙し過ぎて転職活動に充てる時間を確保できない」や「希望する業種・職種にすすむためにスキルや資格を取得する必要があり、勉強のための時間を確保したい」といったケースでは、多少のリスクがあっても転職成功に向けた準備期間として先に仕事を辞めるのも手段です。


また、前職で雇用保険に加入していた場合は、失業期間中に「失業手当」を受給できます。一方の転職の場合は失業期間がないため、失業手当は受け取れません。失業手当は勤務年数や直近6ヶ月の給与額に応じて金額が決まるため、前職に長年在籍した場合・給与額が高かった場合には、より多くの手当を受け取れることになります。

 

再就職は、離職してから動き出すことになるため、精神的な負荷がかかる場合があります。進路が確定しないまま日々を過ごすことになるので、再就職活動が長引くにつれ、どうしても精神的な不安が募ってくるものです。「早く再就職先を決めなければ」という焦りから、つい給与や休日などの条件面で妥協してしまうケースもあるかもしれません。

 

また、ブランクが長いと、面接でもその点を指摘される可能性があります。「離職期間が長いのには、何か理由があるのだろうか」と面接官に考えさせてしまい、選考でネガティブな要素になるケースも珍しくありません。

 

再就職・転職しやすさを示す指標に、「有効求人倍率」があります。有効求人倍率とは、求職者1人につき何件の求人があるかを示す数値です。例えば、有効求人倍率が2倍なら、求職者1人当たり2件の求人があることになります。もちろん、有効求人倍率が高いほど選べる求人が増えるので、再就職・転職しやすいということです。


前職をいったん辞めて、ブランク後に転職する場合、転職面接で必ずと言っていいほど前職を辞めた理由について聞かれます。その質問に対して、「仕事がきつかった」や「業務縮小のためリストラされた」、「人間関係が辛かった」など会社への不平や不満を伝えても、「同じ理由でまたすぐに辞めてしまうのではないか」や「不平や不満が多い」、「都合の悪いことを他人のせいにするタイプ」とネガティブに捉えられる傾向があります。採用担当者が離職後のブランクが長引いている人に対して最も質問したいことは、「離職期間中、どのように過ごしていたのか」についてで、ほとんどの場合、面接でこういった質問をされます。では、このような質問をされたとき、どのように回答するべきなのでしょうか?

 

ネガティブな面を隠そうとして無理に取りつくろったり、うそをついたりする必要はありません。第三者が聞いても納得するような転職理由であれば、正直に話してもよいでしょう。ただし、会社の愚痴だけにならないよう気を付けてください。

絶対に言わないこと」を決めておくのも大切です。組織に属する以上は誰でも多少の不満を抱えています.。 ビジネスパーソンとして考えたときに不適切な項目はそぎ落としてから面接に臨みましょう。


今は求職者にやや向かい風の状況と言えるため、再就職活動を成功させるための準備が欠かせないといえます。成功させるためのポイントを理解しておくと十分な対策ができるでしょう。

再就職を成功させるためには、転職市場における自身の見られ方を客観的にとらえ、それを踏まえて活動することが大切です。その点、キャリアコンサルタントから客観的なアドバイスをもらうことも安心感につながります。再就職の意向が固まった際には、ぜひ再就職に関する人材サービスを積極的に活用することをおすすめします。